2012/08/10

センチメンタルな旅



作品を描いてる合間は美術に関する本を2〜3冊バラバラと読む様にしています。
テレビを見たり別の事をすると意志が弱いので集中がどっかいっちゃうw。


今日はアラーキーこと荒木経惟さんのエッセイを読みました。
アラーキーは見た目もユニークだし一般的にヌードやリアルで過激な写真を撮ってる写真家というイメージ。

性や死のセンチメンタルな強い感性がにじみ出てる詩的な写真家なのだと言う事は
イロイロ自分が経験しないとわからないものです。
写真自体そんなに詳しくないし、私も過激なのはあまり鑑賞するのが得意じゃないので
学生の頃はあまり注目していませんでした。

すごいなと思ったのは留学中にドイツでどこかの美術館の展示で
彼の作品を見たとき。

花を接写している写真を壁一杯にぎっしり貼った作品でした。

ただ美しいだけでなくグロテスクで淫乱でそれでいてはかなくて。
それを一瞬でたくさんとらえ、見る者に生きてるすばらしさを感じさせる作品で呆然としてしまいました。(それは色々経験したあとだからかもしれませんw)



荒木さんのエッセイも逸脱。話がポンポン前後してまるで短編映画を見ているよう。
ふざけた下ネタの文章の中に人間らしさや愛をちりばめて感性と行動力の強さに
憧れを持ちました。かっこいい。
荒木さんによると


女はエロリアリズム
男はセンチメンタルロマン



なんですって。なるほど。




荒木さんのこの一冊から愛をいただきました。すてき。



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